人格の分裂と脳の萎縮(アルツハイマー) 3
先回お話ししたアルコール依存症による脳の萎縮の例を一件詳しく書いてみましょう。
当時、60代後半の男性Aさんですが、強度のアルコール依存症で既に脳萎縮が明らかに映像で判る状態でした。ご家族から相談を受けた当初、話しかけても何の応答もなくほとんど会話が成立しませんでした。元々頭の良い方で、建設現場の監督などの資格を持って働いてみえた方でした。
それから半年くらいの間でしたか、週一の貫頂・帯功と、誠に不熱心な(病気の特徴として意欲の欠如)修練によって、脳の画像でも明らかに改善があり、新しい職場で再び現場監督として活躍されるようになりました。
修練としては、いろいろな動作をすることが始めた頃には無理だったこともあって、ほとんどがウォークマンによって「神鳳遊歩功」のMDを聞いて歩くことのみでした。
但しAさんの場合、ご家族のサポートが完全で、怠けそうになるAさんを、奥様がしっかりと支え、継続出来たことが勝因でした。