「性同一性障害」「多重人格」について 12
またもう一つ、心は他の4つの意識の平等な役割分担、正しい協力体制、和合させる働きなどもしています。
「意識に箍(たが)を嵌(は)める」という言い方をしますが、
4つの意識の働きが精神活動に、即顕れてくるわけです。
前述した図1の「もとつきわみ意識図」にて、各意識の働きが、バランスよく取られ、
心の統括のもと、遅速無く進められていれば、正常なる精神活動が送られていきます。
ところが、どれかの意識の働きのみが大きかったり、小さすぎたりすれば、
とたんに精神的な異常が露見します。
見えない所で起こる病気の原因に対して、
物質的な薬剤の投与と、カウンセリングのみで治療しようとすることが、如何に無効なことか、
考える以前の問題だとも思えます。
「性同一性障害」と「多重人格」にとって、今までの私の議論は、
何ら関係のないことのように思い、既に読むことをやめてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この関係ないとも思われる人の構造が理解されていないと、
こうした現代医学で全く手の施しようのない病を改善する方法の端緒にも行き着かないことになってしまいます。
(つづく)