「きんじょう(緊縄)」の神より
きんじょうの 神より
かねてより計画していたことを、これより伝えます。
私が、これから動きだします。
動くというのは、あなた方・人々の傍らへ、行きたいところ、考えたところ、その部分に移動が可能だということです。
あなたがたの意識に伴って移動をします。そこに、きんじょうのあなができます。
わたしのあなは、蜘蛛の糸です。その蜘蛛の糸を伝ってくる者は、助けます。
くも の いとを手にすることが出来ない者は、死に絶えていきます。
そのまま、死に絶えていきます。
その穴にある、いとを掴めるかどうかは、あなた方の選択です。
どんないとなのかをあなた方に知らせません。
それは、あなたがたが、選択するには残酷だからです。
いとが垂らされる者も、垂らされない者もいます。
垂らすまでもない者
最後の救いとして垂らされる者
自ら、正しい道を選択できる者
この三者に分かれます。
蜘蛛の糸は、この小説に書かせてあります。