神々の酒の好み 「酒はぬるめの燗がよい」―7
前回まで神の好みのお酒について、お話ししてきましたが、一般的な「お燗」の知識をご披露しましょう。インターネットで検索したものをちょっとずるして掲載します。
その1
冷やでもお燗でも楽しめるのが日本酒の特徴です。
しかし、お燗のつけ方で味わいが大きく変わってしまいます。
一般的な、お燗の温度を表す表現(表現と適しているとされる日本酒のタイプ)
・飛びきり燗(とびきりかん) 55℃以上 問題外
・熱燗(あつかん) 50℃くらい ○本醸造 ○普通酒 完全不可
・上燗(じょうかん) 45℃くらい ◎純米 ◎本醸造 ◎普通 我慢できん
・ぬる燗(ぬるかん) 40℃くらい ○吟醸 ○純米 ○本醸造 ○普通 OK
・人肌燗(ひとはだかん)35℃くらい ○大吟醸 ○吟醸 ○純米 ○本醸造 ○普通 OK
・日向燗(ひなたかん) 30℃くらい あきまへん
お燗をつける温度は人それぞれの好みによりますが、「人肌燗」から「上燗」くらい、また45℃~50℃くらいが一般的には適温といわれています。熱すぎるお燗は、日本酒の味と香りのバランスを崩してしまいます。
お燗にして美味しい日本酒のタイプは、コクのあるタイプ、熟成タイプだといわれます。
この2つのタイプは飲用適温帯が広いので、時には冷酒で、また時にはお燗で、その味わいの変化を楽しめます。
お燗をしていっそう美味しい酒を「燗あがりの酒」と呼んでいます。
また、お燗酒は冷酒よりも酔いを感じやすいことから、アルコールの適量を早めに教えてくれる身体に優しい飲み方ともいえます。
神の言う、美味い飲み方は「人肌燗」か「ぬる燗」です。
コニャックだって、グラスの中で人肌にあたためて香りと味を引き出しているでしょう?
そこは洋の東西、同じなんですね。