注連縄(七五三縄)とは何か -9
七五三縄の役割は、本来は七五三縄で囲われた場所を祓う。そこに滞在して、そこから祓うことです。七五三縄で囲われたその場が、重要な場所になります。その場所とその周囲を中にいる神々が祓うということになります。
しめ縄の意味を、今の人々は、そこから神が出ない、出られない場所というように表現していますが、そうではありません。そこを神々が占有している場所だと理解してください。
占めるという表現は、しめい、しめる、しめて、というような、神々の専用する土地であるということを示す言葉です。
上記の「しめい 」はしめて、かこう(占めて囲う)と読めば分かります。これらの言葉もすべて、漢字の熟語として捕らえると誤りが起こります。伝えたことは、すべてひらがなで読めばいいのです。
今では造られているほとんどのしめ縄が、この5・3・7の意味がわからず、只紙四手のみを垂らすに留めています。そしてその占有した土地は、「しめ縄」にて完全に囲い、年中ずっと囲っておくことが必要な訳です。正月やお祭りの時だけのものではありません。現在では本来の目的を失って、形だけのものになっていることは悲しいことです。