節食、絶食、断食、絶飲食、僻穀の意義―2
修錬を続けていると、自然に食べる量が減ってきたり、食べる物の好みが変質してきたりする。一般的には、僻穀を除いて、件(くだん)の事象は、意識的に自らが試みるモノである。
しかし元極功法では、僻穀も含めてこれら総てにおいて修錬段階として、その状態が自動的に与えられ設定されることがある。
突然食べられなくなったり、食べると嘔吐する、下痢が始まるというようなことが起こる。
故意にするのではなく、その修錬段階として掌門人達からハードルが与えられるのである。
日之本元極の講師達は、皆それなりにそうしたハードルを越えてきている。
特に「絶飲食」は過酷である。
初めてこの言葉をお聞きになった方も多いと思われるが、6~7日間何も食べない・何も飲まないで通常通りの生活を送るのである。
常識的には、何も飲まないで過ごせるのかと、疑問に思われる方も多かろう。しかし、その期間に入る一週間程前から、体調の変化が始まる。掌門人達によって体調は管理され始め、その期間が始まっても大丈夫なように準備されるのである。
(つづく)