沖縄 斎場御嶽(せーふぁうたき)にて―6
沖縄から高山に戻り、暫く経った頃、また斎場御嶽(せーふぁーうたき)の神よりお声が掛かった。またまた何用かと思いきや、下記のような内容であった。
先日は、わざわざ沖縄に来て、われわれの もとを 訪れてくれたこと 本当に喜んでいます。現在の斎場御嶽では、とても心地よい風が吹いています。これほどの心地よい風は、眠っている間にも 感じたことがありません。
必ず、再びこの地に来て、我々と共に、陰の神のいる「久高島」に行って、陰の神の処遇を決定する仕事をしてください。再び貴方に会えるときが来ることを喜びにしています。
何故われわれがいる神の聖地を、斎場としたのか?についてですが、補足的に説明をしておきます。
それは、われわれがこの地に着いてから、眠ってしまったからです。
我々が寝てしまっていても、ここが威厳のある場所であると判った者達は、この斎場御嶽を威厳のある、格式の高い、大切に囲い込み残す、重要な土地として祭るために、何が最適であるかと考えたときに、斎場を選択したのです。
そうして、人があまり多くは立ち入ることが出来ない、多くの者が立ち入って、汚すことをしない場所として、斎場を祭りはするけれども、多くの者が来れずに、汚すことが出来ない場所として、格好の土地の活用方法だとおもったようです。
その斎場として使われることを、我々は許し、眷属達もそれに従い、現在に至っています。