「科学的」は正しいか?―足利事件のDNA鑑定
本日(2009/06/17)中日新聞朝刊の文化面に、JT生命誌研究館館長である中村桂子さんの【「科学的=正しい」は危険】という記事がありました。足利事件で無期懲役の判決を受けて17年服役していた菅家さんの件について、当初の「185人に1人の確率」というDNA鑑定についての判断は妥当だったのかと問うています。
その時の最先端の科学の判断することが、常に正しいかどうか本当に我々もしっかりと考える必要があると思います。
現状では、この世界で科学にて判明していることは、分かっていないことに比べ、微々たる量と言わざるを得ません。分かっていないことの方が圧倒的に多いのです。
Cutting edge of science (科学の最先端) で判断することは、正に分かる所と分からない所の水際にて判断するということですから、大きな誤謬(ごびゅう)を侵し易いと言えなくもありません。それを持って、判決を受ける被告にとって、Cutting edgeとは生死の瀬戸際になる訳です。
日之本元極の「養徳標準」の中に、
・迷信だけを盲信せず。
・科学だけを盲信せず。
の二項があります。我々の扱う、元気(気)、元光、元音は、見えないものだけにこの二項を充分に心に留めておく必要がありそうです。