荒城神社 高山市国府町宮地 【ひだの神社 #017-02】
ひだの神社 #017
ひだの神社を順番にご紹介しています。(この項は、飛騨神職会発行「飛騨の神社」を参考にしています。)
荒城神社(高山市国府町宮地)
金幣社
祭神 大荒木之(おおあらき)命・国之水分(くにのみくまり)命・弥都波能売(やづはのめの)神
(『神社明細帳』)
二、天之水分(あめのみくまりの)神・国之水分(くにのみくまりの)神
(『特選神名牒』)
三、河伯大(かはく)命神
(「元禄検地帳ヤ『神祇志料』)
由緒 『神社明細帳』に、「創立は遠く上代」とあり、『三代実録』には、「清和天皇貞観九年(西暦867)十月五日庚午、授飛騨国従五位下荒木神従五位上」と見え、延喜式神明帳飛騨国八座の一つである。
当社の境内には、縄文時代中期の遺跡があり、多数の出土品があることを見ても、当社創立の古いことが判り、郡名を冠した社名によっても、上代よりこの地方の信仰を集めていた神社と考えられる。
もと、荒木とは「新墾」の義で、「上古此地を新墾し、墾田のために水田を祀る」と古書にもある。
当社の神像二体は、平安時代の作と推定され、内一体は眼が左右不揃であるが、これは柳田国男氏の一つ目小僧説より、当社の祭神の性格を裏付けるものと見られる。この神像二体は、県指定の文化財である。
例祭 9月7日
氏子 118戸
境内 一町二反歩
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