直会(なおらい)
今でも全国多くの神社などで、お祭りの後に行われる行事に直会があります。神事が終わった後、神饌(みけ) 、神酒(みき)を下ろして頂く酒宴のことをいいます。
直会とは、なおりあいの略で、不浄を避け神事に慎む「斎(いみ)」の状態から直って、平常に帰る意味があります。
しかし近来、古くからの慣習の意味が薄れてきているようで、神を祀るという意識、神の御蔭を戴くという意識が希薄になってきているように思えます。己等のみが飲み食いしたいばっかりに、好きなだけ飲んでという場面も多いように感じます。
とはいえ、神々の多くは直会の本来の目的、ほのぼのとうち解けた人達との共存を望んでいるわけで、適度な飲酒によってそうした場の提供をして下さっているわけです。
昔から「御神酒を上がらぬ神は無し」と言われるように、神様方も大変お酒を、そして酒宴自体を愛していらっしゃいます。
度を外さぬように、ましてやビールの飲み過ぎで痛風になったり、日々お酒を浴びるように飲み肝臓を痛めたりしたのでは、その場だけでは済まなくなってしまします。
節度を持って、神との宴を楽しみたいものです。