「理想的な体型の人」推論 【気功講義 Vol.80】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
「理想的な体型の人」推論について、2回シリーズの後半です。
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岩波新書「人はなぜ太るのか」によると、アメリカにて用意周到、かつ非常に綿密で大規模な肥満と死亡率の調査が行われ、意外な結果が出たということです。
4万人の10年間による追跡調査で、BMIが24前後の人がもっとも長生きし、それより太っていくにしろ痩せていくにしろ、BMI24より離れるに従い死亡率は大きくなっていくのです。BMIが大きくなる方向には心臓病、動脈硬化症が多くなり、痩せすぎの人達で死亡率が大きくなっているのは、結核など慢性肺疾患の割合が高いのだそうです。この痩せている人達の結果は、皮下脂肪による温度変化からの保護が小さくなっているからではないでしょうか。我々の観点からすればこの調査は、とても正確なデータを表していると思うし、意外でも不思議でもない結果が出ています。残念なことに、内臓脂肪と皮下脂肪による肥満を別けて調査されていませんが、そこまで要求すると、調査自体が不可能になってしまいます。
その「内臓脂肪と皮下脂肪による肥満を別けて」というパラメータを入れたとしてこの調査をすれば、たぶん先に示した様に肝脂肪、内臓脂肪が許容範囲内でかつBMI22から24の人が一番長生きすることになりましょう。
かといって、脂肪肝や内臓脂肪が良い訳ではなく、これらは確実に寿命を短くします。適度の皮下脂肪を残し、内臓脂肪や肝脂肪を貯めない生活習慣を保つべきなのです。
脂肪細胞というのは、身体の中でちょうど良い量が、自動的に産生されて、その量を一定に保とうとする傾向にあります。また、身体の条件や季節の条件によって、体重が変動したり、体重そのモノが変わらなくても脂肪の細胞が皮下に移動したり、内臓に移動したりすることはあります。寒さから身を守ろうとする飢餓に対して抵抗を高めようとするときには、皮下脂肪が多くなり、夏の暑いときには、脂肪全体が減少したり、総量が変化しなくても、皮下から内臓に移動したりというような様々な変化はおきます。
この推論には、個々の条件によって状況は違うということを加味してください。
BMI(body mass index)体格指数とは・・・・
BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)
通常の判定では
25.0以上 肥満
18.5以上 25.0未満 正常
18.5未満 痩せ
日之本元極 亀仙人
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