ピカソのミノタウロスから牛頭(ごず)大王、件(くだん)の神へ (3)
前回に続き、牛頭と件の神のお話です。
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件の神は施策を担当します。いわば、枠組み政策、ということです。
牛頭の神は、その中にあって、事柄を具体的に勧めていくような、まつりごと、行事を具体的に進行していくというような役割を持ちます。ですから政策、施策、方針があって、それに基づいて牛頭の神が具体的な事柄を進行させていくということをします。
施策を担当するのは、件の神の仕事です。計画、立案、検討、施行、公布という案を立てます。
牛頭の神は、それにもとずいて、それを受け取り、実際に拡げる広闊に活用する、沿道(えんどう)に拡げる。
注)沿道:道に沿った場所、つまり周りに拡げていくことをする。
立てられた政策に沿って広めていく
人を動かす、モノを動かす、という仕事をします。
国と地方。実践と計画。枠組みと中身。そういう関係です。それらは、上下の関係ではなく、縦と横の関係であって、平等の関係です。どちらが上というような身分の上下ではありません。
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(続く)
今、国内三カ所でピカソの展覧会を開催しています。会期残りわずかです。
巨匠ピカソ愛と創造の奇跡 国立新美術館 ~12/14
巨匠ピカソ魂のポートレート サントリー美術館 ~12/14
ピカソとクレーの生きた時代展 名古屋市美術館 ~12/14
写真をクリックすると大きくしてご覧になれます。 ピカソ「傷ついたミノタウロス、馬と人物」