ピカソ展(14) 国立新美術館、サントリー美術館、名古屋市美術館

人身牛頭の神として、日本には「牛頭(ごず)大王」と「件(くだん)の神」が言い伝えられてきました。ギリシャ神話に出てくる、そしてピカソの描いた「ミノタウロス」と、これらの神は、何か関係があるのでしょうか?という問いに、「ミノタウロス」の神が、続けて答えています。

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つまりは、時を経て、人は刀、剣のかわりにペンを持ちました。あなた方は、ペンの代わりに「無形の力を持つことを許されました。」あなた方は、この力によって世の中をひっくり返すような重大な働きをすることになります。
我々は、武力でひっくり返して事柄を起こして世の中の流れを変えてきました。人類の歴史上、永きにわたって「武力」が世を変える力でした。その世を変える力が「ペン=知」に変わり、いよいよ、あなた方は、それを引き継いで、「無」の力で換えていくのです。それによって、地上がまっさらになるような出来事が引き起こされてきます。
すべては、あなた方に繋がる道でした。
すべては、あなた方の無形の力でひっくり返るような存在です。「牛頭の神」は、農業に関わる神としてピカソの筆で、象徴として描き表されています。

つまりは、当時、我々の存在は、格式の高い神であったということです。農業の生産に関わる神は、その当時には、もっとも上位にまつられる神の存在でした。我々は、多くの事柄を支配する神でした。我々は、武力をも支配していたということです。

当時の権力の象徴は、 我々の手元にあったのです。そのことをピカソが描いたのです。彼は、我々の意図を衝動という形で描いたのです。
神の象徴をピカソによって、紹介させた。そういう導きを彼に与えたのも我々だったのです。

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(続く)

今、国内三カ所でピカソの展覧会を開催しています。会期残りわずかです。
巨匠ピカソ愛と創造の奇跡   国立新美術館    ~12/14
巨匠ピカソ魂のポートレート  サントリー美術館  ~12/14
ピカソとクレーの生きた時代展 名古屋市美術館   ~12/14


写真をクリックすると大きくしてご覧になれます。 「ミノタウロス」1933

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