ピカソ展(11) 国立新美術館、サントリー美術館、名古屋市美術館
ピカソは、その長い作品を生み出す人生の中で、繰り返し繰り返し「ミノタウロス」を描いています。
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## 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミノタウロス(ギリシア語: Μῑνώταυρος、ラテン文字表記:Minotauros、英語: Minotaur)は牛頭人身の怪物である。
ギリシア神話においてはクレタ島のミノス王の妻パシパエの子である。ミノス王は、後で返すという約束でポセイドンに願って海から美しい白い雄牛(一説では黄金)を得る。しかし、雄牛の美しさに夢中になった王は、ポセイドンとの約束を違え、白い雄牛を生け贄に捧げず、代わりの雄牛を生け贄として捧げ、白い雄牛を自分の物にしてしまう。これに激怒したポセイドンはミノス王の妻に呪いをかけ、后は白い雄牛に性的な欲望を抱くようになる。名工匠ダイダロスに命じて雌牛の模型を作らせた彼女は、自ら模型の中へと入り雄牛の身近へと訪れた。結果、パシパエはミノタウロスを産むこととなった。
星、雷光を意味するアステリオス(Asterios)と名づけられるが,「ミノス王の牛」を意味するミノタウロスの呼び名のほうが有名。
ミノタウロスは成長するにしたがい乱暴になり、手におえなくなったミノス王はダイダロスに命じて迷宮(ラビュリントス)を建造し、そこに彼を閉じ込めた。ミノス王はミノタウロスの食料としてアテナイから9年毎に7人の少年、7人の少女を送らせることとした。 3度目の生け贄にアテナイの英雄テセウスが混ざり、ラビュリントスに侵入しミノタウロスを倒した。脱出不可能と言われたラビュリントスはミノス王の娘アリアドネからもらった糸玉によって脱出することができた。
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そのことについて、朝日新聞の大西若人氏は、「野生と理性が同居する自身を描いたとも言える牛頭人身のミノタウロスを描いた作品群が登場する。」と述べています。
果たして、そういうことで描いたのか?
なぜそんなに何枚も何枚も、同じ主題の絵を描き続けたのか、その辺の理由を、次回ピカソ自身に語っていただきましょう。
今、国内三カ所でピカソの展覧会を開催しています。会期残りわずかです。
巨匠ピカソ愛と創造の奇跡 国立新美術館 ~12/14
巨匠ピカソ魂のポートレート サントリー美術館 ~12/14
ピカソとクレーの生きた時代展 名古屋市美術館 ~12/14
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「ヴェールをかざす娘に対して、洞窟の前のミノタウロスと死んだ牝馬」1936