ピカソ展(9) 国立新美術館、サントリー美術館、名古屋市美術館
ピカソが、自身の色使い、線の描き方についての表現法を語ります。
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また、愛情あふれるモノを書くときには、丸い存在が、エネルギーが調和して愛おしく感じるときには、丸い存在を感じるように顕しました。
尖った、強い、インパクトのある偏った、象徴的なエネルギーは三角に、筋を立てた、見通しが見える、筋の通ったエネルギーの存在するときには、四角に描きました。
曲線は柔らかな未来に通じる螺旋状を感じ、直線は光のような鋭いエネルギーを表したつもりです。
晩年、私が絵の中で象徴的に使用した色彩は、黒と赤と黄色です。
まさしく、日之本元極の「もとつきわみ図」につながる色彩です。
黒は、光と陰。赤と黄色は、エネルギーの調和を示しています。
この三色を使った、代表的な絵を一緒に載せて貰っておきます。
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(続く)
写真をクリックすると大きくしてご覧になれます。「接吻」1925