「新陳代謝」と「モノの道理のムジョウ」について 【気功講義 Vol.36】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
「新陳代謝」と「モノの道理のムジョウ」について、4回にシリーズの2回目です。
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このことから、常にモノは無いと同じなのです。生きて栄える。その瞬間は存在しますが、モノを残してモノが栄える。それは、その瞬間、その時その一時の 瞬間的なモノであるとしか言えません。無情なるモノのなかにモノは栄え、モノの中に無常は存在する。
全ては、そらんじるモノ。全ては、空なるモノで、無なるモノ、無常であるのです。
ここまで読んできて、「あれっ、何故『無情』と『無常』、『ムジョウ』とに書き分けているのだろう?」と思われている方も多いことでしょう。
それらムジョウについて、身体の構造に戻って見つめてみても、全くその通りなのです。細胞の一つ一つは独立した組織ではあります。しかし、その独立した細 胞一つ一つは生まれてきて、やがて、死に絶えてまた次のモノに発展していく性質を持ちます。人の身体は、それらの細胞の無情なる営みの結果の集大成として 存在するわけです。そのことを忘れてはいけません。
一つの身体を一人の人が生きているのではなく、細胞の新陳代謝を繰り返す物質の生き代わり死に代わりの無情の上に、一人の人の身体があり、それを生きる意識があるわけです。
そしてその意識にしても、顕在意識一つに限らず、潜在意識、心、本性、魂と五つの意識の寄り合い所帯なのです。
続く・・・
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